結論:「何がつらいのか」を言葉にしてから動くと、転職先選びで失敗しにくい
看護師の仕事は、夜勤、人間関係、責任の重さ、休みの取りにくさなど、つらさの理由が人によって違います。
転職で失敗しないためには、今の職場の何がつらいのかを整理して、それが解決できる職場を選ぶことが大切です。
データで見る:看護職員の離職と、職場が用意している働き方
日本看護協会の「2025年 病院看護実態調査」によると、2024年度の離職率は、正規雇用看護職員11.0%、新卒採用者8.4%、既卒採用者16.1%でした。
同じ調査では、病院が看護職員(正職員)を確保するために導入している働き方として、「日勤のみ」54.7%、「夜勤回数や夜勤時間、曜日が選択できる」44.1%、「短時間勤務」39.3%、「本人の希望の専門領域・部署への配属」38.7%が挙がっています。働き方の選択肢を用意している病院もあるので、求人を見るときは、こうした制度があるか、実際に使われているかを確認しましょう。
まず整理したいこと
- 何がいちばんつらいか(夜勤、人間関係、残業、業務量、通勤など)
- ゆずれない条件(日勤のみ、土日休み、給与、通勤時間など)
- これからどう働きたいか(専門性を深めたい、家庭と両立したい、など)
紙に書き出すだけで、次に探すべき職場の形が見えてきます。
つらさの理由別に考える職場の選択肢
| つらさの理由 | 検討しやすい職場の例 |
|---|---|
| 夜勤がつらい | 日勤のみの病棟、クリニック、健診センター、訪問看護(オンコールの有無は確認) |
| 人間関係がつらい | 規模や雰囲気の違う職場(見学や情報収集で確認) |
| 業務量・残業が多い | 残業の実態を事前に確認できる職場 |
| 家庭と両立したい | 時短勤務、パート、託児所のある職場 |
※職場によって条件は大きく違うので、求人票だけでなく、見学や担当者からの情報で確認しましょう。
転職の進め方
- 今の職場の不満と、ゆずれない条件を整理する
- 情報を集める(求人サイト、転職エージェント、知人の話)
- 職場見学や面接で、実際の雰囲気を確認する
- 内定が出てから、退職の時期を決めて伝える
働きながら進める場合は、看護師に特化した転職支援サービスを使うと、求人探しや条件の調整を任せられて効率的です。
※サービスによって、対象の資格・雇用形態・地域などの条件があります。登録後に、電話などで本人確認や希望の確認の連絡が来ることがあります。
失敗しやすいパターン
- つらさから逃げるように、条件を確認せずに決めてしまう
- 給与だけで選び、夜勤や残業の実態を確認しなかった
- 見学をせずに入職して、雰囲気が合わなかった
「辞める」以外の選択肢も
部署異動、勤務形態の変更、休職など、今の職場の中で変えられることもあります。
転職だけが正解ではないので、自分に合う形を選びましょう。
ケース別:看護師の転職の考え方
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 急性期で忙しすぎる | 回復期・慢性期、外来、クリニックなど、業務のペースが違う職場を検討 |
| 夜勤がつらい | 日勤のみの職場(クリニック、健診、外来など) |
| 子育てと両立したい | 時短勤務、パート、託児所のある職場、通勤時間の短い職場 |
| スキルアップしたい | 専門領域のある病院、認定・資格取得の支援がある職場 |
| 看護以外も考えたい | 看護の経験を活かせる仕事(企業、教育など)も情報収集 |
面接・見学で聞きたいこと
- 1日の流れと、残業の実態
- 夜勤の回数と体制(夜勤がある場合)
- 休みの取り方、希望休の通りやすさ
- 教育・研修の体制(ブランクがある場合は特に)
- 職員の雰囲気、離職の状況
転職活動のスケジュール(例)
- 気持ちと条件の整理
- 情報収集・相談(転職支援サービスの面談など)
- 求人の比較・見学
- 応募・面接
- 内定・条件の確認
- 退職の申し出・引き継ぎ
- 入職
働きながら進める場合は、見学や面接の日程調整を、転職支援サービスに任せるとスムーズです。
よくある質問
Q. ブランクがあっても大丈夫?
A. ブランクのある人向けの研修や、復職を支援している職場もあります。不安な点は、見学や面接で確認しましょう。
Q. 1年目・2年目で辞めるのは早い?
A. 早いかどうかより、心身の状態と、何がつらいのかを大切にしてください。理由を整理して、次に合う職場を選ぶことが大事です。
Q. 転職回数が多いと不利?
A. 理由をきちんと説明できれば、伝わることも多いです。次は長く働けるよう、条件の整理を丁寧に行いましょう。
転職前のチェックリスト
- ☐ いちばんつらいことを言葉にした
- ☐ ゆずれない条件(勤務形態・休み・通勤など)を決めた
- ☐ 見学や面接で聞くことをメモした
- ☐ 退職の時期を考えた
→ 関連記事:看護師が「辞めたい」と感じる理由あるあると、続ける/変える判断のしかた/夜勤がつらい看護師の選択肢
こんなときはどうする?
今の病院を辞めると、人手が足りなくなって申し訳ない
その気持ちは自然なものです。引き継ぎを丁寧に行い、退職の時期を相談することで、職場への負担を減らせます。自分の心身を守ることも大切です。
転職先がまた忙しかったら
見学で、1日の流れや残業、職員の人数を確認しましょう。転職支援サービスの担当者に、職場の実態を聞くのも有効です。
看護師以外の資格や経験も活かしたい
企業や教育など、看護の経験を活かせる仕事もあります。総合型の転職支援サービスにも相談してみましょう。
次の一歩
まずは「辞めたい理由と、ゆずれない条件を3つ書き出す」ところから始めてみてください。小さな一歩でも、考えが整理されると、次に何をすればいいかが見えてきます。迷ったときは、一人で抱え込まず、信頼できる人や相談先に話してみましょう。
まとめ
- まず「何がつらいのか」と「ゆずれない条件」を整理する
- つらさの理由に合った職場を選び、見学などで実態を確認する
- 働きながらなら、看護師専門の転職支援サービスを使うと効率的
出典(2026年10月22日確認)
- 公益社団法人日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」結果(2026年3月31日ニュースリリース) https://www.nurse.or.jp/home/assets/20260331_nl01.pdf
統計の数字は調査の対象や方法によって異なります。制度や数値は更新されることがあるため、最新の情報は各機関の公式サイトで確認してください。


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