保育士が辞めたい理由あるあると、職場を変えるときの注意点

保育士が辞めたい理由あるあると、職場を変えるときの注意点 保育士

結論:保育が嫌いなのか、今の職場がつらいのかを分けて考える

保育士が「辞めたい」と感じるとき、多くの場合は保育の仕事そのものではなく、今の職場の環境がつらいことが原因です。
どちらなのかを分けて考えると、次の一歩が見えやすくなります。

データで見る:保育士の「辞めたい」理由

東京都の「保育士実態調査」(令和4年度)では、現在保育士として働いている人のうち、約8割(78.7%)が「今後も保育士として働き続けたい」と答えています。一方で、保育士を辞めて別の職種で働きたい、または働かないつもりという人は合わせて21.3%でした。

現在の保育所等を退職したいと考える理由(複数回答)は、「給料が安い」61.6%、「仕事量が多い」54.0%、「労働時間が長い」35.4%、「職場の人間関係」30.1%の順です。

つまり、「保育の仕事は続けたい」という人が多数派で、つらさの中心は給料・仕事量・時間といった「職場の条件」にあることがうかがえます(東京都の保育士登録者を対象にした調査です)。

保育士の「辞めたい」あるある

  • 職員同士の人間関係がつらい
  • 持ち帰りの仕事(製作物、書類)が多い
  • 行事の準備で、休みの日も気が休まらない
  • 保護者対応のプレッシャー
  • 責任の重さに対して、待遇が見合わないと感じる
  • 自分の大事にしたい保育と、園の方針が合わない

「保育がつらい」のか「職場がつらい」のか

チェック 当てはまるなら
子どもと関わる時間は好き 職場を変えることで解決しやすい
人間関係・持ち帰り仕事・行事がつらい 園の規模・方針・体制が違う職場を検討
子どもと関わること自体がしんどい 保育士資格を活かせる別の仕事も含めて考える

職場を変えるときの注意点

  • 前の園と同じ悩みをくり返さないよう、「変えたいこと」をはっきりさせる
  • 園見学で、職員の雰囲気や持ち帰り仕事の実態を確認する
  • 行事の数と準備の分担を、面接で聞く

→ 園選びのポイントは、こちらで詳しく(内部リンク:J07)

「辞めたい」理由別の考え方

理由 考え方
職員の人間関係 規模や運営方針の違う園へ。見学で雰囲気を確認
持ち帰り仕事・残業 業務の分担や、ICTの導入状況などを面接で確認
行事の負担 行事の数や準備の分担を、面接で確認
保護者対応 園としての対応のしかた(担任だけで抱えないか)を確認
保育方針が合わない 方針の違う園を、見学で比べる

職場を変える前にできること

  • 主任や園長に、業務の分担を相談する
  • 信頼できる同僚に話してみる
  • 勤務形態(パート、時短)の相談をする

次の園選びで失敗しないために

  • 「変えたいこと」を3つまで書き出してから探す
  • 見学で、子どもと職員の様子、職員同士の会話を見る
  • 転職支援サービスの担当者に、職場の雰囲気や人の入れ替わりを聞く

よくある質問

Q. 保育士の仕事自体がつらいと感じたら?
A. 保育士資格を活かせる別の職場(学童保育、児童発達支援、企業の託児など)や、まったく別の仕事も含めて考えてみましょう。

Q. 辞めることを園に言いにくい
A. 引き継ぎの計画を一緒に伝えると、話しやすくなります。退職の伝え方の例は、こちらを参考に。
→ 関連記事:退職の伝え方

チェックリスト

  • ☐ つらいのは「保育」か「職場」かを考えた
  • ☐ 変えたいことを書き出した
  • ☐ 今の職場で相談できることを試した
  • ☐ 次の園で確認したいことをメモした

→ 関連記事:保育士の転職、園選びで見るべきポイント

こんなときはどうする?

園長に相談しても変わらない

相談しても状況が変わらないなら、職場を変えることも選択肢です。同じ悩みをくり返さないよう、次の園で確認したいことをメモしておきましょう。

保護者対応がつらい

園として、担任だけで抱えずに対応する体制があるかを、次の職場選びで確認しましょう。

保育士資格を活かした別の仕事を知りたい

学童保育、児童発達支援、企業の託児などがあります。職場ごとの働き方を比べてみましょう。

心と体のサインを見逃さない

「辞めたい」という気持ちの裏に、心身の疲れが隠れていることがあります。次のような状態が続くときは、仕事の判断より先に、休むことや相談することを優先してください。

  • 朝、園に向かうのがつらく、体が動かない日が続く
  • 眠れない、食欲がない、休日も気分が晴れない
  • 以前は楽しめていた保育の時間を、楽しいと感じられない

かかりつけの医療機関や、職場の産業医・相談窓口に相談できます。厚生労働省の「こころの耳」では、働く人のメンタルヘルスに関する情報や相談窓口が紹介されています。

次の一歩

まずは「「保育」と「職場」、どちらがつらいかを考える」ところから始めてみてください。小さな一歩でも、考えが整理されると、次に何をすればいいかが見えてきます。迷ったときは、一人で抱え込まず、信頼できる人や相談先に話してみましょう。

まとめ

  • 「保育がつらい」のか「職場がつらい」のかを分けて考える
  • 職場がつらいなら、園の規模・方針・体制が違う職場で解決することも多い
  • 同じ悩みをくり返さないよう、見学と面接で実態を確認する

出典(2026年10月22日確認)

統計の数字は調査の対象や方法によって異なります。制度や数値は更新されることがあるため、最新の情報は各機関の公式サイトで確認してください。

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